「暁の喪女」はあがき倒す。

30代後半喪女があがき倒しながら今日も生きている記録。

喪女が書く、喪女ドラマ「猪又進と8人の喪女」の感想1

喪女が書く、喪女ドラマ「猪又進と8人の喪女」の感想1:
「猪又進と8人の喪女~私の初めてもらってください~」というドラマがこないだから始まった。タイトルからして不穏だ。

https://ktv.jp/mojo/

芸人さんが脚本を書いた、コメディドラマのようだ。

 

ストーリーのさわりを読んでいきなり不安になった。
以下サイトより:
「西大阪出版に勤める猪又進(森田哲矢)は、処女作が大ヒットし人気急上昇中の若手女流作家・アカリ(岡崎紗絵)の編集担当を任されることに。一度も彼氏ができたことがない、男性を苦手とする女性を意味する「喪女(もじょ)」をテーマに連載に取り組むことになった。」


つまり、主人公も、ヒロインも、「喪女」当人ではない。
彼らにとって、「喪女」とは、「観察対象(取材対象)」なのだ。
この時点でこのドラマは私にとって辛い。


案の定、二人が今回の取材対象・クロキに対して見せた態度は無礼と無配慮と決めつけに満ちている。
最後にいい話風にしようとしたとしても、カバーできないレベルで。


アカリ先生は水たばことかたしなんじゃうなかなか面白いおねいさんだけど、じゃあ喪女に対してどう見てるかって言うと
「私からしたらリアリティゼロじゃん」と言い切る。すなわち、「リアリティ」がない、彼女の世界の中では社会に生きている人間として捉えられていない。無邪気で残酷だ。
そして、今回の喪女・クロキを見るなり大声で「うわっめっちゃ地味!」
この人は普通に残酷だなあと思いました。
「へえー、これが喪女か」にその残酷さが前面に出ている。動物園の檻の中の動物を見ているイメージ。
つまり、同じ女性ではあるにもかかわらず、「そういう」扱いをしている。


イノマタもクロキを「どんぴしゃで喪女っすわ」と取材対象に選んでいる。

冒頭廊下でぶつかった彼女を「いつみても地味」と言うだけで、「地味」以外のクロキのパーソナリティ何一つ知りはしないようだ。
つまりは「喪女=地味」と決めつけ切っている。喪女の定義には「印象」はないにもかかわらず。


クロキは卑屈にも卑屈が重なる超ネガティブな女性だが、(コメディなので)とても生きづらそうな反応をしている。
ボウリング場で、けれど、彼女はとても楽しそうだ。
まあ、ハイタッチで卒倒するってなると、そりゃ誇張もものっそいけどさ。

 

で、イノマタは、彼女に「すみません」じゃなくて「ありがとう」
「私なんか」じゃなくて「私だって」と言え、と「ありがたい説教」をくださる。
いやあありがたいなあ!
ここで贖罪のつもりかな?そういうネガってるところを面白がって取材対象にしたくせに!


まあそのあと少し勇気を出したクロキがちょっとかわいく見えたイノマタ。
「この角度ならイケる!」とかクッソゲスいこと抜かしてやがったけどな!
「キス顔はさすがにきついなあ~!」ってひどない?
ま、どっちにしても、お願いして頼んだ取材相手に見せるプロの態度ではないね。

 

で、むごい流れはまだ続く。若者連中が通りがかる。
「あの女見て~!」「ははっ、おっさんこんな女タイプなの?」
「おじさんもブスやし、二人お似合いちゃう?」「そんな顔でよくこんなところ来れたよな!」
けれど、嘲笑う連中に、クロキさんは勇気を出す。

「私だって、デートくらいしたっていいでしょ!」
で、勇気出した黒木さんをヌンチャク扱いして、それで若者を(振りでなく、マジで)殴り飛ばすイノマタ。
なんでそうしようと思った?南斗聖拳108派にそんなんあった?
その後、顔に打ち身だらけになった彼女にイノマタがなんていったと思う?


「…えぐ~」


おいこのドラマ子どもに見せんな、結局「ブスには暴言吐いても暴力ふるってもいい」ってメッセージ送っとるやん。
これ世の中のルッキズムにそのまま乗ってるだけじゃなく、さらに「だから容姿の弱者・ブスブサイクは虐げてもいい」って見せてんだぞ
よくこれ公共電波に乗せたな!

 

しかし、喪女の取材だったと知って、クロキは激昂。
イノマタを「私だってプライドあるんです!」と言って、イノマタを殴り飛ばす。

そして、アカリ先生の小説の最後。
「ネガティブ喪女は触れるとヤバい」
はい、
結局、「血の通った、同じ女性」として見ているふしはない。

何故なら、ここに「何故クロキが怒ったか」ということに思いをはせたふしがないからだ。

自分をまるで動物園の変わったイキモノのような「見世物」のような珍獣扱いして、「人間」扱いしなかったことにクロキは怒っているのに。

 

えーっと、この話、いちおう「コメディ」なんですよね?
え、何?
怖がりで億秒で社会生活を普通に送るのも苦しそうなほどにネガティブな彼女を見て、「笑え」って?
痛々しいわ!


私はこのドラマを見続けようと思っているのは、「これは喪女…つまり恋愛的に報われていない人間を嘲笑う『だけ』のドラマなのか」ということを確かめたいから。
今のところは、「差別を拡げる『だけ』のドラマ」です。
恋愛至上主義にのれなかったひとは叩いてもつぶしても嘲笑ってもいい、って言う…


だけど予言するよ
そのうちアカリ先生自身が喪女だったって展開にもっていくんじゃないかなって私は思ってる
で、無理矢理感動的な方向にもっていくぜ
けれどもたとえば今回散々バカにしたクロキさんは、その侮辱に対して報われないんだぜ。
相手をちゃんと「人」として扱えよな、クソども。


てなわけで今回の「猪又進と8人の喪女~私の初めてもらってください~」の、喪女が書く感想おわり
また次回もお楽しみに!
子どもには見せんなよ!(*˘◯˘*)

 

 

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